性病、STD検査を怖がらないで

代表的な性感染症の基礎知識

性病、STDの知識と検査|基礎知識

代表的な性感染症の基礎知識を下記にまとめました。
症状や治療法、感染の原因等についてまとめてあります。


性感染症の基礎知識記事一覧

クラミジア・トラコマティスという病原体によって引き起こされる。もともとは眼病の原因になる病原体として知られていたものである。今ではほとんど見かけなくなったという鼠径リンパ肉目腫(そけいりんぱにくげしゅ)もこのクラミジア・トラコマティスという病原体によって引き起こされる性感染症の一つである。とくに15歳〜29歳程度の若い女性に感染者が多く、パートナーの男性に感染し症状があらわれ自身が感染していること...

梅毒は、トレポネーマと呼ばれるらせん状の微生物の感染によって生じる。トレポネーマは、長さ5〜12μmで、乾燥に弱く、39℃で5時間または−10℃で3時間程度で死滅し、48℃30分程度で感染能を失う。よって、人体外での長時間の生存は不可能と考えられている。治療法の確立されていなかった当時は悲惨な末路をたどる「不治の病」であったが、現在では治療法が確立され患者数も多くはない。しかし、梅毒の再発を繰り返...

古くは旧約聖書の時代から知られる有名な病気である。主に男性に症状が現れやすく、患者数は圧倒的に男性が多い。もっとも、女性の約8割は無症状だといわれており、感染力自体に男女差は認められないので、パートナーの感染が判明した場合、症状がなくても感染していると考えた方が自然だ。病原体は、淋菌という大きさ0.6〜1.0μmのグラム程度の陰性双球菌であり、世界中に普遍的に存在する。淋菌の抵抗性は極めて弱く、熱...

もともとは、中年以降に多い病気だったが近年では10代20代の若い年齢層にもみられるようになってきている。尖圭(せんけい)コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により、性器周辺等に生じるイボ状・トサカ状・カリフラワー状の腫瘍ができる病気である。ヒトパピローマウイルスは100種類以上が知られている言われるが、尖圭コンジロームの原因となるのは、主に数種類の型の感染で生じる。ほとんどの場合...

ヘルペスウイルスという水疱瘡ウイルスの親戚のようなウイルスが感染したものをいい、性器付近に発症したものを性器ヘルペス、口腔周辺に発症したものを口唇ヘルペスという。ヘルペスウイルス(HSV)には、1型と2型の2種類があり、従来、口唇ヘルペスは1型、性器ヘルペスは2型と言われていたが、現在では、1型、2型、どちらでも性器ヘルペスが起こり得ることが知られている。HSVは、持続潜伏性のウイルスで、症状消失...

カンジダ属の真菌(カビ菌のようなもの)によって引き起こされる。しかし、このカンジダ属の真菌はもともと健康な人の膣内にもおり、常在菌の一種ともいえなくもなく、性経験のない所謂処女であっても症状が出る場合がある。したがって感染したからと言って突然症状が発症するものではなく(もともと持っている菌なので)、免疫力の低下した場合やクラミジアなどの別の性感染症に感染した場合に表面化することがあるに過ぎない。

体長1.5mm、体幅1.0mm程度の吸血虫である毛じらみが寄生することによっておこる。特に陰部の毛の中が繁殖地となった場合STDに分類される。もっともそれ以外の場所にも範囲を拡大して寄生することは十分あるので、この分類に大きな意味があるとは思えない。

トリコモナスは、牛や鳥類など動物界に広く分布する原生動物鞭毛虫類に属する原虫の一種でありる。すべてのトリコモナスが人に寄生するわけではなく、人に寄生するトリコモナスには、腸トリコモナス、口腔トリコモナス、膣トリコモナスの3種類があるが、その中でもSTDとして重要なのは膣トリコモナスである。このトリコモナスは、健康な女性でも4〜10%は感染しており、婦人科疾患を有する患者の30〜50%が感染している...

現在肝炎は、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、D型肝炎、E型肝炎、G型肝炎の6種類に分けられている。そのなかでも、B型肝炎、C型肝炎については性行為によって感染することが明らかになっている。特にB型肝炎は、世界中で約3億人の感染者がいるといわれており、そのうちの約2億人がアジア系の人種であると推定されている。日本で働く所謂アジア系コマーシャルセックスワーカの中に感染者が少なくないとのレポートがある。C...

かつて性病の1割を占めていたとされる軟性下疳(なんせいげかん)であるが、抗生物質の登場により激減し今では先進国でほとんど見ることはなくなっている病気である。しかし、現在でも南アジアや熱帯地方での発生が確認されている。

和訳すると後天性免疫不全症候群ということになる。この病気については知っている人も多いとおもう。”性病”と言えばまず間違いなくこのエイズが頭に浮かぶという人も多いだろう。HIVウイルスとエイズを混同している人も多いと思うのでそのあたりの説明から行います。HIVウイルスに感染したからと言って直ちにエイズ患者となるわけではありません。ウイルスに感染した後、数か月〜十数年という潜伏期間を経て発症します。H...